栗東・渡辺薫彦 厩舎
■ 調教状況 ■ ジーワンサラブレッドクラブ公式ホームページより ■ 募集カタログコメント／１７年募集 上がり32 秒台の末脚を武器に豪快な競馬を身上とした母の相手に、稀代のチャンピオンスプリンターを迎え、さらなるスピード能力向上を狙いました。初仔のためやや小ぶりに映りますが、父譲りの大きく盛り上がったトモの筋肉はそれを補って余りあるほどの強力な武器であり、放牧地に放った途端、空気を切り裂くような鋭い加速を見せてくれます。古馬にかけて長い上昇カーブを描く母系の成長力もあり、焦らずじっくりと進めていくことで、秘める能力を最大限に引き出すことが可能になります。デビューは少しゆっくりでも、トータルで考えれば馬主孝行の１頭として、息の長い活躍を見せてくれるはずです。
ファーゴの１６
牡馬・鹿毛・２０１６年４月１日生れ（栗東・渡辺薫彦)
生産：ノーザンファーム・繋養：ノーザンファームYearling 全４０口●総額２，０００万円
馬名：ヴァルディゼール
英名：Val d'Isere（仏語)
由来：フランスの地名でスキーリゾート地。母名より連想。
ロードカナロア
2008 鹿毛キングカメハメハ
2001 鹿毛Kingmambo Mr. Prospector Miesque *マンファス *ラストタイクーン Pilot Bird レディブラッサム
1996 鹿毛Storm Cat Storm Bird Terlingua *サラトガデュー Cormorant Super Luna ファーゴ
2009 栗毛ハーツクライ
2001 鹿毛*サンデーサイレンス Halo Wishing Well アイリッシュダンス トニービン ビューパーダンス Matikanesasameyuki
*マチカネササメユキ
1993 栗毛Woodman Mr. Prospector *プレイメイト Russian Ballet Nijinsky Sex Appeal ( 8)
母の父：
ハーツクライは千歳産,最優秀古牡馬,日・UAE５勝,ドバイ シーマクラシック-ＧT,有馬記念-JPN1。
主な産駒：ワンアンドオンリー(ダービー-ＧT),ヌーヴォレコルト(オークス-ＧT),ジャスタウェイ(ドバイ デューティフリー-ＧT),
アドマイヤラクティ(ＭＲＣコーフィールドＣ-ＧT)。
【ＢＭＳ：主な産駒】シーズララバイ(フラワーＣ-ＧV２着)
母：
ファーゴ(09 ハーツクライ)３勝,村上特別(芝1600ｍ)。本馬が初仔
祖母：
*マチカネササメユキ(93 Woodman)米国産,わが国で２勝。産駒
マチカネエンジイロ(牝 *サンデーサイレンス)３勝,ファンタジーＳ-JPN3４着。産駒
｜ ゴットフリート(牡 ローエングリン)３勝,きんもくせい特別,共同通信杯-ＧV２着,
｜ ｜ 朝日杯フューチュリティＳ-ＧT３着,京成杯オータムＨ-ＧV３着
｜ マデイラ (牡 *クロフネ)４勝,下鴨Ｓ,稲荷特別,七夕賞-ＧV３着,函館記念-ＧV４着
｜ アカネイロ (牝 *クロフネ)４勝,野島崎特別,遊楽部特別,日田特別
マチカネゲンジ(牡 *サンデーサイレンス)３勝,湯川特別,青葉賞-JPN2５着
スノーストーム(牡 リンカーン)３勝,燧ヶ岳特別
マチカネアマテラス(牝 *グラスワンダー)２勝,カーネーションＣ
マチカネホシシロキ(牝 サッカーボーイ)石川交流入着。産駒
インサイドザパーク(牡 タイムパラドックス)ＮＡＲ３歳最優秀牡馬,南関東(公)５勝,
東京ダービー,平和賞,鎌倉記念,ジャパンダートダービー-JPN1４着,全日本２歳優駿-JPN1５着,現役
３代母：
ラシアン バレエ Russian Ballet(88 Nijinsky)愛入着。産駒
ドクター ジョンソン Dr Johnson：愛４勝,Silver S-L,Ballycullen S-L,愛ダービー-ＧT２着,
｜ タタソールズ ゴールドＣ-ＧU４着。種牡馬
バレット Ballette：愛２勝。産駒
セロ Cerro：伊１勝,北米10勝,Canonero II S,Barbaro S-L３着,Jewel S３着,
｜ Stanton S３着,レキシントンＳ-ＧV４着
セイチャム スピリット Sachem Spirit：北米５勝,Arlington ClassicS-L２着
ザー Czar：北米２勝,Kentucky Downs Juvenile３着
ヴァルディゼール 牡４ （栗）渡辺薫彦 本賞金 ￥３,７００ 総賞金 ￥７,５９０ (９戦 ３- ０- ０- ０- １- ５) 出走日 開催 レース クラス 着順 騎手 人気 斤量 距離 状態 タイム 着差 通過順 3F 体重 賞金 20/11/01 4京都8 カシオペアＳ 12 藤岡佑介 ５ 57 芝1800 良 1.46.9 0.8 - 7- 7 35.0 464 \0 20/02/15 2京都5 都大路Ｓ 11 北村友一 ３ 57 芝1800 重 1.49.7 1.5 - 9- 9 36.4 466 \0 20/04/26 3京都2 読売マイラーズＣ ５ 北村友一 ３ 56 芝1600 良 1.33.2 0.8 - 6- 7 33.4 462 \5,900 20/02/15 2京都5 洛陽Ｓ １ 北村友一 ３ 56 芝1600 良 1.34.2 -0.2 - 6- 6 34.6 462 \25,000 19/10/27 4京都9 カシオペアＳ 13 Ａ.シュタルケ ２ 54 芝1800 良 1.48.9 1.4 -10-10 36.6 446 \0 19/05/05 2東京6 ＮＨＫマイルＣ ６ 北村友一 ８ 57 芝1600 良 1.32.8 0.4 - 9-11 34.0 446 \0 19/04/13 2阪神7 アーリントンＣ ８ 北村友一 ２ 56 芝1600 良 1.34.4 0.2 - 6- 7 34.1 450 \0 19/01/06 1京都2 シンザン記念 １ 北村友一 ４ 56 芝1600 良 1.36.7 -0.0 - 7- 7 35.3 444 \38,000 18/11/10 5京都3 新馬 １ 北村友一 １ 55 芝1600 稍 1.36.4 0.5 - 3- 3 34.8 444 \7,000
■ 20/11/01 京都 カシオペアＳ 11月1日(日)京都･カシオペアＳ(Ｌ･芝1800ｍ)に57kg藤岡佑介騎手で出走し、馬体重は前走･5月京都戦から-2kgの464kgでした。 レースでは、まずまずのスタートを切ると、軽く促して先行の構えを見せました。先団がスッと速くなると、無理せず控えて、道中は中団前めを追走。馬群の中で少しずつ押し上げながら4コーナーをカーブ。直線、馬場の真ん中から間を割ろうとしましたが、伸びきれず、中団のまま入線。勝ち馬から0.8秒差と、そこまで離されていなかったものの12着に敗れています。 「4コーナーで一旦グッとくる感触があったのですが、すぐに反応がなくなりました。道中から周りを気にしてフワフワとした走りでしたし、気持ちの部分の影響が大きいように感じました。距離が長くて止まったというわけではなく、スムーズに運べるならば、もっと距離はあってもいいくらいだと思います」(藤岡佑介騎手) 「久々でも具合が良かったので、期待して送り出したのですが…。申し訳ありませんでした。周りを気にして、メンタル的な部分の影響がうかがえました。次走はチークピーシーズかブリンカーなど馬具も検討したいと思います」(渡辺調教師) ■ 20/05/16 京都 都大路Ｓ 5月16日(土)京都･都大路Ｓ(Ｌ･芝1800ｍ)に57kg北村友一騎手での出走し、馬体重は前走から+4の466kgでした。 レースでは、スタートを決めると、馬なりですんなりと中団につけました。道中は中団馬群の中で脚を溜めながらの追走。3コーナー過ぎから徐々に動いていきたいところでしたが、鞍上が促しても、ノメるような走りとなって、なかなか上がっていけませんでした。中団のまま4コーナーをカーブすると、直線でも伸び脚は見られず、最後は勝ち馬から1.5秒差の11着に敗れています。 「距離に関しては問題ありませんでしたが、馬場を気にしてノメってしまい、なかなか進んでいきませんでした。特に動いていきたい勝負どころで、ノメる形が目立ちました。もともと自分からガツンとハミをとっていくタイプではないので、今日のような荒れた馬場では、メンタル的にも苦しかったかもしれません。巻き返しを期していましたが、結果を出せず、申し訳ありませんでした」(北村友一騎手) 「勝負どころからは見ていて分かるくらいのノメり方で、力を出せませんでした。適度に時計が掛かってくれる方がいいと考えていましたが、今日くらい馬場が悪くなってしまうと気持ちの面で難しくなってしまいますね。申し訳ありませんでした。前半の入り方はスムーズでしたし、距離延長自体は良い方向に出てくれるのではないかと捉えています。ただ、まだ現状ではいろいろと馬場や展開など条件は選びますね。また、仕切り直して、結果を出せるように努めていきたいと思います」(渡辺調教師) ■ 20/04/26 京都 読売マイラーズＣ 4月26日(日)京都･マイラーズＣ(Ｇ２･芝1600ｍ)に56kg北村友一騎手で出走し、馬体重は前走から増減なしの462kgでした。 レースでは、好スタートを切ると、馬なりで運び、中団の外めを追走。前半はそのまま脚を溜め、3コーナー過ぎの坂の下りからステッキも入れて仕掛けていきました。しかし、なかなか中団から上がっていけず、直線を向いてもそのままのポジション。鞍上が促して、最後まで粘り強く伸びていたものの、前も止まらず、5着に上がるのが精一杯でした。勝ち馬とのタイム差は0.8秒でした。 「ここでも期待していましたが、結果を出せず、申し訳ございません。もっと時計の掛かる馬場の方がいいですね。今日のような軽くて速い芝では、いつも以上に勝負どころでモタついてエンジンが掛かるまで時間を要しましたし、他馬との比較でもなかなかポジションを上げられませんでした。また、直線では、左前を落鉄していました。その点も痛かったです」(北村友一騎手) 「落鉄していましたが、上がりの歩様は問題ありませんでした。期待して送り出していたものの、やはり懸念していた時計の速い馬場への対応は課題ですね。現状では、やはりもっと時計が掛かる馬場の方が合っていると言えるでしょう。そんな中で、落鉄しながらも5着まで追い上げた部分は評価できると思います。ただ、だいぶしっかりとしてきたのに、勝負どころでの反応のズブさという面はなかなか解消されてきていません。ジョッキーとも相談していたのですが、この後は少し距離を延ばしてみることも選択肢に入れたいと考えています」(渡辺調教師) ■ 20/02/15 京都 洛陽Ｓ 2月15日(土)京都･洛陽Ｓ(Ｌ･芝1600ｍ･ハンデ)に56.0kg北村友一騎手で出走し、馬体重は前走から+16の462kgでした。 レースでは、スタートをきっちり決めると、スッと先行。道中は5･6番手のポジションで競馬を進めました。3･4コーナーの勝負どころは、前と離されないように肩ムチを入れながら促してカーブ。直線は外めに進路を選び、鞍上がゴーサインを送ります。押し切りを図るライバルに一完歩ずつ迫り、しっかりと交わしていきました。最後は1馬身の差をつけて1着でゴール。昨年1月の重賞勝ち以来となる、嬉しい3勝めをマークしました。勝ち時計は1:34.2です。 「馬に助けてもらいました。ありがとうございます。1週前の追い切りに跨ったときは、いい雰囲気だったものの、少し馬体に余裕があるかなと感じていました。その分、直前もしっかりと負荷を掛けてもらって、いい仕上がりになっていたと思います。道中でモタれる面はなかったものの、隣の馬に噛みつこうとするなど、幼さはまだ残しています。4コーナーで一度フワッとするところを見せました。馬体面での成長は感じるものの、課題はあります。良くなっていますが、まだまだ伸びしろもあるはずです。気を抜くところがあっても、しっかりと促していけば、直線でふたたびエンジンが掛かってよく伸びてくれます。この長所はうまく伸ばしていってあげたいところですね。久々に結果を出せて、本当に良かったです」(北村友一騎手) 「ありがとうございました。お時間はいただきましたが、しっかりと立て直して、結果にも繋がり、ホッとしています。プラス体重は成長分ですね。だいぶ逞しくなってきたと思います。それでも、まだ追い出してからスッと反応できず、エンジンが掛かるまでに時間を要することや気性面の幼さという課題は残っています。その点はジョッキーもよく解ってくれているので、今日はうまく引き出してくれましたね。また、それらの課題が解消されれば、もっとよくなるはずです。久々でよく走ってくれましたから、レース後の状態をよく見ておきます」(渡辺調教師) ■ 19/10/27 京都 カシオペアＳ 10月27日(日)京都･カシオペアＳ(Ｌ･芝1800ｍ)に54kgシュタルケ騎手で出走し、馬体重は前走5月東京戦から増減なしの446kgでした。 レースでは、出のタイミングは悪くなかったものの、大きく外へ張る形のスタートとなってしまいました。すぐに中団につけましたが、3コーナー手前でまた遅れをとり、やや後方のポジションへ。3コーナー過ぎの坂の下りからもう一度中団に押し上げていき、ジワジワと押しながら4コーナーをカーブ。直線、大外からの差し切りを狙ったものの、目立った伸び脚は見られず、中団で流れ込んでの入線となりました。最後は勝ち馬から1.4秒差の13着に敗れています。 「スタートから終始外へ外へ行きたがっていました。道中は手前もコロコロ替えて、リズムよく走ることができませんでした。直線を向いて追っても、反応できませんでした…」(シュタルケ騎手) 「左にモタれたまま走っていました。外に壁を作って、馬群のなかで競馬ができれば違ったかもしれませんが…。大外枠で厳しい形になってしまいました。いろいろな課題が解消されないままのレースになってしまい、申し訳ありません。久々を使って、ここからどう変わってくるかをよく見ておきます」(助手) ■ 19/05/05 東京 ＮＨＫマイルＣ 5月5日(祝･日)東京･ＮＨＫマイルＣ(Ｇ１･芝1600ｍ)に57kg北村友一騎手で出走し、馬体重は前走から-4の446kgでした。 レースでは、好スタートを決めましたが、無理せずスッと控えました。道中は中団馬群でじっくりと脚を溜めていき、内･外からのプレッシャーがありながらも、何とか位置をキープしたまま3コーナーへ。しかし、勝負どころでやや位置取りを下げると、押しながら後方5番手で直線を向きました。鞍上が追い出してからの反応が鈍く、残り200ｍを切ってもなお後方4番手。しかし、そこからスピードに乗ると、前のライバルをジワジワと交わしていきました。上位争いは既に大勢が決していたものの、最後まで脚を伸ばし6着に上がっています。勝ち馬からは0.4秒差でした。 「最後の最後は伸びてくれました。道中の感触は良かったのですが、緩さが残っていて、追い出してから反応するまでが、今日も時間が掛かっていました。また、ステッキを入れた際にも、トモに力が足りない分、踏ん張りきれず、外へフラつく場面もありました。それでも、ラストは伸びてくれて、このクラスでも十分に通用する脚があることが再確認できました。早い時期から結果を出してくれていますが、まだ良化途上のところがあります。 これからの成長とともに緩さが解消されていけば、しっかりとハマるようになって、もっともっといい競馬ができるはずです。今日はもともと脚を溜めて、終いの伸びを引き出せるようにと考えていました。想定していたよりもスタートが速かったのですが、あのまま行ってしまうと、現状では、終いでダラダラとした脚しか使えないでしょう。しばらくはこれくらいの距離で、脚を溜めて、終いの伸び脚に繋げる形がいいと思います」(北村友一騎手) 「直線に入ってからも反応が良くなかったので、正直厳しいかと諦めかけましたが、残り100ｍで、手前を替えてから、伸び脚を見せてくれました。結果は残念でしたし、引き続き課題は変わらず残るものの、力の一端はみせられたのではないでしょうか。輸送は無事にクリアして、具合は良かったです。ただ、馬体の若さからくる緩さが、だいぶ良くなってきたとはいえ、残っているのが現状です。 その分、まだ変わってくる伸びしろを持っていますから、成長を促しながらやっていきたいと思います。事前の話では『トモがハマってくるまで前半は後ろから』というつもりでいましたが、思っていたよりスタートが速かったです。このあたりは本来のレースセンスのよさでしょう。現状では、その前の位置で競馬をすることは難しいです。馬体が成長して、緩さが解消すれば、このレースセンスとも見事に噛み合ってくると思います。まだこれからです。期待に応えられるように頑張ります」(渡辺調教師) ■ 19/04/09 阪神 アーリントンＣ 4月13日(土)阪神･アーリントンＣ(Ｇ３･芝1600ｍ)に56kg北村友一騎手で出走し、馬体重は前走から+6の450kgでした。 レースでは、ほぼ五分のスタートを切り、スッと先行。外を前に行かせたものの、好位で流れに乗って運びました。そのまま好位馬群の中で、直線へと向くと、外めに出して、ズラッと横並びになった前を避けて追い出しました。しかし、少し伸びかけたところで、外から寄られてしまい、前が狭くなって、一旦ブレーキをかける形となりました。そこから立て直して、追いかけましたが、すでに前で決着がついており、8着での入線でした。勝ち馬とのタイム差は0.2秒でした。 「申し訳ありませんでした。道中は概ねイメージしていたポジションで運べました。馬群の中での競馬となりましたが、かえって集中していていい手応えでした。直線を向いて、追い出したところで、狭くなってしまい、ブレーキをかける形になりました。仕掛けてからがスッと動けるタイプではないので、ちょうど伸びかけたところでの不利は痛かったです。スムーズならもっと差を詰められたはずです。結果は出せませんでしたが、心身ともに馬は成長しています。レースに対する気持ちもしっかりと乗っていましたし、モタれるような面も見せませんでした」(北村友一騎手) 「調教からの課題である、追い出してすぐのモタモタが出ているところで、狭くなってしまったので、痛かったです。すべて脚を使い切ることができませんでした。悔いが残る形になってしまい、申し訳ありません。それでも、着差は大きくありません。スムーズなら巻き返せるはずです。馬体は成長していますし、本番へ向けて、またいい状態に仕上げていきます」(渡辺調教師) ■ 19/01/06 京都 日刊スポーツ賞シンザン記念 1月6日(日)京都･シンザン記念(Ｇ３･芝1600ｍ)に56kg北村友一騎手で出走し、馬体重は前走から増減なしの444kgでした。 レースでは、五分のスタートを切り、少し促して前めのポジションを取りました。道中は5〜7番手あたりを、インコースでじっくりと追走。3コーナーで肩ムチが入りますが、勝負どころは無理に動きませんでした。直線に向くと、進路が開いた最内を突き、末脚を発揮して先頭に立ちます。外からライバルが猛然と伸びてきたものの、クビ差競り落として先頭でゴールを駆け抜けました。キャリア2戦めで鮮やかに重賞初勝利を飾っています。走破タイムは1:35.7です。 「ありがとうございました。まだまだ幼くて、ところどころで若さを見せていましたが、よく頑張ってくれました。追い出してから反応するまでに少し時間が掛かるものの、しっかりと伸びてくれました。幼さや若さはまだ先々の伸びしろでもあると思います。これからも楽しみです」(北村友一騎手) 「いい状態でレースへ向かえたと思いましたが、今日は装鞍所でピリピリとしていたので、少し不安もありました。それでも、よく我慢して頑張ってくれました。重賞勝ちを決められて嬉しいですね。ありがとうございました。調教でも幼さをのぞかせていますし、レースの感触も若さを残している印象です。それでも、勝ってくれたわけですし、力がある証拠でしょう。ジョッキーも話していたように、若さの部分は今後の伸びしろだと思います。この先もどのような走りができるか楽しみです。レース後のテンションなど状態を見ながらですが、この後は一旦リフレッシュを挟んでから、次走を検討していきましょう」(渡辺調教師) ■ 18/11/10 京都 新馬 11月10日(土)京都･新馬戦(芝1600ｍ)に55kg北村友一騎手で出走･デビューし、馬体重は444kgでした。 レースでは、五分のスタートを決めると、スッと4･5番手につけました。道中はそのまま好位で流れに乗って運び、4コーナーも手応えに余裕を持って3番手の外めでカーブ。直線に入って追われると、しっかり反応して脚を伸ばし、一気に抜け出しました。先頭に立ってからも脚色が衰えることはなく、最後は後続を突き放して完勝。1番人気の支持に応えて、見事に新馬デビュー勝ちを飾りました。勝ち時計は1:36.4、2着馬との差は3馬身でした。 「ありがとうございました。最後はいい走りを見せてくれました。ただ、幼さも感じましたね。調教のときよりもパドックから返し馬にかけて、発汗があり、テンションも高かったです。レースでも、前半はまだ遊びながら走っていて、スイッチが入るのに時間がかかりました。それでも、直線でギアが上がってからは、あとは促すだけで伸びてくれました。幼さがありつつも、この内容ですから、基本的にはセンスがいいのだと思います。これからの伸びしろも十分あると思うので、これからが楽しみですね」(北村友一騎手) 「もともとはおっとりとしたタイプでしたが、最後に追い切った後くらいから、ピリッとしてきて、競馬に来ても、テンションが高めだったので、どうなるかと思いました。しかし、レースでは、スタートも決めて、直線もいい脚でした。ただ、スローでも折り合っていましたし、困るほどではないものの、ジョッキーも幼さを指摘していましたし、レース前も含めて気持ちの部分はこれからの課題ですね。能力の高さは見せてくれたと思うので、またこれからが楽しみです。今後については、レース後の状態を確認してから検討していきましょう。ありがとうございました」(渡辺調教師)
